円高が進行する展開、北朝鮮リスクが背景か。

[概況]
8日午後の外国為替市場では、円高が進行する展開となった。
米ドル円はじりじりと水準を下げる値動きとなっていたものの、14:00頃から急激に下値を削り一時107.570円と2016年11月16日以来の水準まで下落。

他方、クロス円通貨ペアではユーロ円が一時129.660円まで本営業日の安値を更新するなど、外国為替市場では円高が進行する相場展開となった。

この値動きについて一部の市場関係者からは、明日は北朝鮮の建国記念日にあたり、昨年は核実験を行っていることから、今年もなんらかの挑発行動が出るのではないかとの警戒感が高まっており、そのことが市場参加者のリスク回避姿勢を強めた可能性が指摘されている。

一方、米国ではハリケーンが続いて襲来していることから、市場の一部では経済的損失についても懸念が生じており、債務条件の適用停止とともに予算案で合意できたことは、問題の先送りとの見方もあるようだ。この後の時間では、注目される経済指標の発表が少なく、引き続き下落への警戒には注意しておく必要がありそうか。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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