[概況]
23日東京時間の外国為替市場は、円高が進行する展開となっている。
米ドル円はじりじりと下落し一時104.630円まで本日安値を更新したほか、クロス円通貨ペアでは、英ポンド円が一時147.67円まで下落する場面があった。
この値動きについて一部の市場関係者からは、トランプ米大統領が中国の知的財産権を侵害していると断定し、22日に制裁措置を決定すると発表した。
一方、中国では米国から輸入するワインやドライフルーツ、豚肉などを対象に最高25%の関税を上乗せする準備をしていると発表したばかりとあって、中国との貿易摩擦がさらに強まっている。
このほか、米国では本日より鉄鋼とアルミに対して輸入関税が発効されており、日本は適応除外に指定されていないことなど、投資家心理を冷やすニュースばかりとあって外国為替市場では円買いが優勢、株式市場では日経平均株価が一時1000円超下落する場面があるなど、下落基調が強まったようだ。
この後の時間については、2月米耐久財受注【速報】(予想:前月比+1.6% 前回:前月比-3.6%)や2月米新築住宅販売件数(予想:前月比+ 4.6% 前回:前月比+7.8%)などの発表が控えている。
現状のファンダメンタルズを捻じ曲げるような材料とはなりづらいことから、良い数値が出ても戻り売りに注意しながら取引したいとの声が聞かれている。
[提供:カネツFX証券株式会社]
