[概況]
26日の東京外国為替市場では、円買いが進行した。きっかけは黒田日銀総裁の発言が挙げられる。
黒田総裁はこの日の国会答弁で「強力な金融緩和を継続する」、「金融緩和の方針を見直す計画はない」と緩和姿勢の維持を強調。
しかし、市場では物価を押し挙げられていない現行の金融政策が何ら変更されていないことに失望感を募らせ、リスク回避姿勢を強めることとなった。
米ドル円の動きを見てみると、序盤は買いが優勢で107.00円を上抜けてスタート。しかし、上記の発言が伝わると次第に売り圧力が強まり、106円台半ばまで下押しする。
そして終盤にかけて再び売りが優勢となる場面が見られ、本日の安値106.370円を記録した。
この後は1月米新築住宅販売件数が控えているが、明日にパウエルFRB新議長の議会証言が控えているため、結果を受けたとしても、積極的な動きにはつながらないかもしれない。
[提供:カネツFX証券株式会社]
