【寄り付き概況】
前週後半の下落による値頃感などから買いが入り、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに小幅に反発して始まった。
前週末の米国株市場ではNYダウが76ドル安と続落し約4週間ぶりの安値水準に下落したことで、リスクを取る動きが後退している。
外国為替市場では、1ドル=109円台前半の推移とひところの円高歩調は一服しているが、依然として安全資産である円買いの動きが強まるとの思惑がくすぶり、主力株中心に様子見気分が強い。
トランプ大統領の政権運営に対する不透明感が重荷となるほか、きょうから行われる米韓両軍の合同軍事演習に対する北朝鮮の動向に警戒感が高まっている。
ただ、ここ日経平均は大きく水準をきりさげてきただけに足もとはリバウンド狙いの買いが優勢となった。
原油相場の上昇を受け、鉱業株や石油元売り株が高い。半面、外部環境の不透明感は根強く、日経平均は一時下げに転じた。
寄り付き時点で業種別では値上がり上位に海運、鉱業、空運、倉庫、情報通信など。
個別では、ソニー、日立など電機株の一角が小高く、Vテク、キーエンスは買われている。新日鉄住、JFE、出光興産、石油資源が値を上げ、商船三井は続伸している。鹿島、JR東海が堅調で、NTT、アサヒ、7&iHDも上昇している。
半面、ソフトバンクGがさえず、ファーストリテは小幅続落。三菱UFJ、東京海上は軟調、日産自、ホンダの自動車株がさえず、ファナック、東エレクも下落している。
外資系等はキャノン(7751)、コカ(2579)、三井化学(4183)、イオンF(8570)、NTT(9432)、ソフトバンク(9984)、物語(3097)、新日本電工(5563)、オープンH(3288)、三菱ケミ(4188)に注目。
225先物は、アムロ・GS・三菱・大和・パリバ・UBSが買い越し。
ソジェン・みずほ・ドイツ・JP・バークレイズ・野村が売り越し。
TOPIX先物はクレディ・日興・三菱・パリバ・大和・JPが買い越し。
ソジェン・野村・メリル・アムロ・UBSが売り越し。
テクニカル的には、Hamee(3134)、JSR(4185)、応化工(4186)、リブセンス(6054)、ホーチキ(6745)、双信電(6938)、安永(7271)が動兆。
