13日の日経平均株価は大幅続落し、2万6987円(前週末比836円安)引けとなった。米インフレ加速懸念から、米国株式が大幅に下落し、リスク回避の売りが先行した。時間外取引での米株価指数先物安も重しとなり、下げ幅は一時870円を超えた。
あす14日の日経平均株価は、値動きの荒い展開か。
前週末発表の米5月CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回り、インフレ加速への懸念が再燃した。14-15日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えるなか、米金融政策を巡る不透明感が改めて意識される。市場では、「とりあえずFOMCを通過するまでは不安定さを引きずる」との声が聞かれ、短期的な売買に指数が揺れる可能性があるだろう。
一方、「中国当局は、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた制限措置を再び設けつつある」とのニュースが伝わっている。感染拡大による行動制限が再び強化されれば、中国景気の鈍化懸念が強まることになるだけに、中国のコロナ感染状況も改めて注視する必要があるだろう。
チャート上では、25日移動平均線(2万7042円)を下回るとともに、約2週間ぶりに心理的なフシ目となる2万7000円を割り込んだ。次の下値メドとなる75日線(2万6856円)を下抜けると調整色が一段と強まるだけに、同線を維持できるかが目先的なポイントになりそうだ。足元の情勢ではまだ底打ちとはなりにくいものと思われる。
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
27941.49 200日移動平均線
27858.73 6日移動平均線
27704.36 ボリンジャー:+1σ(25日)
27669.18 ボリンジャー:+1σ(13週)
27668.99 均衡表転換線(日足)
27250.01 26週移動平均線
27182.55 13週移動平均線
27042.64 25日移動平均線
27038.93 均衡表転換線(週足)
27038.93 均衡表基準線(日足)
27034.95 均衡表基準線(週足)
26991.04 均衡表雲上限(日足)
26987.44 ★日経平均株価13日終値
26856.78 75日移動平均線
26695.92 ボリンジャー:-1σ(13週)
26510.28 均衡表雲下限(日足)
26430.10 ボリンジャー:-1σ(26週)
26380.91 ボリンジャー:-1σ(25日)
26209.30 ボリンジャー:-2σ(13週)
25722.67 ボリンジャー:-3σ(13週)
25719.18 ボリンジャー:-2σ(25日)
25610.18 ボリンジャー:-2σ(26週)
終値は25日移動平均線(本日2万7042円64銭)や節目の2万7000円を下回った。ローソク足は405.87円の大幅なマドを空け、上下に短いヒゲを伴う大陰線を描いて強い売り圧力を窺わせた。一目均衡表では、終値は雲上限をわずかに下回って三役好転の強気形状が崩れ、「強気」局面の終了を告げている。5日線や一目均衡表の転換線が上向きから下向きに転じたほか、パラボリックが売りサイン点灯を開始しており、短期的な下落リスクが増している模様だ。
