東証グロース市場は国内外の金利高を背景に上値の重い展開が続いた。東証マザーズ指数は小幅に続落して終わった。
東証グロース市場では年初来安値圏で推移する銘柄が少なくないため、「休日を前に買い戻しも入った」とされ、マザーズ指数は一時プラス圏に浮上する場面もあったが、反発力は限られた。取引時間中の指数の振れ幅は大きかったが、グロース市場全体の売買代金は伸びず、新興企業市場のさえない状態に目立った変化はなかった。
グロースCoreは大幅安。東証マザーズ指数は弱含み。東証マザーズ指数の終値は前日比2.21ポイント(0.34%)安の657.30で、連日で年初来安値を更新した。2022年7月以来の安値となる。米長期金利が一段と上昇するなか、新興市場に多い高PER(株価収益率)銘柄への割高感を意識した売りが優勢だった。
グロース市場ではウェルスナビ、TKP、ライフネットが下落した。一方、アイスペース、インフォRが上昇した。
値上がり銘柄数194、値下がり銘柄数325と、値下がりが優勢だった。
個別ではケイファーマ、ispaceが一時ストップ高と値を飛ばした。SKIYAKI、シンメンテホールディングス、日本リビング保証は年初来高値を更新。エコナビスタ、ヘッドウォータース、INFORICH、ロジザード、TWOSTONE&Sonsが買われた。
一方、アジャイルメディア・ネットワークがストップ安。アディッシュは一時ストップ安と急落した。ケアネット、ティーケーピー、ホットリンク、イルグルム、メディア工房など87銘柄は年初来安値を更新。ヌーラボ、ラストワンマイル、メイホーホールディングス、ジェイフロンティア、ファーストアカウンティングが売られた。
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