東証グロース市場は個別の材料で上昇した銘柄はあるものの、指数全体を押し上げる力はなく、連日の年初来安値更新となった。2022年6月以来1年11カ月ぶりの安値をつけた。
東証プライム市場ではエヌビディア決算を受けて売買代金が前日から上昇したが、東証グロース市場はマイナスとなった。「金融環境から物色対象は大型株になりがち」といい、日本の長期金利が1%まで上昇していることも投資家の心理の重しとなった。
市場では「米長期金利が高止まりするとの想定から、PER(株価収益率)の高いグロース(成長)株の多い新興株市場では相対的な割高感を意識した売りが出やすかった」との見方もあった。
グロース250とグロースCoreは続落。東証グロース市場250指数は3日続落した。終値は前日比9.18ポイント(1.47%)安の615.48だった。
グロース市場ではKudanやフリーが下落した。一方、バードマンやエヌピーシーは上昇した。
値上がり銘柄数157、値下がり銘柄数347と、値下がりが優勢だった。
個別では、アイズ、トラース・オン・プロダクト、AHCグループ、コパ・コーポレーションがストップ高。ビリングシステム、GMO TECH、キャリア、グッドスピード、和心など7銘柄は年初来高値を更新。Birdman、インバウンドテック、デリバリーコンサルティング、ファインズ、Atlas Technologiesが買われた。
一方、アスカネット、ユナイテッド、セキュアヴェイル、富士山マガジンサービス、ゼネラル・オイスターなど53銘柄が年初来安値を更新。コンヴァノ、ベガコーポレーション、Kudan、トリプルアイズ、AIAIグループが売られた。
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