東証グロース市場は米国の金融引き締めが長引くとの警戒感から20日に米ナスダック総合株価指数が大幅下落し、東京株式市場でもグロース銘柄が売られた。国内の長期金利が9年9カ月ぶりの水準に上昇したのも高PER(株価収益率)銘柄が多いグロース銘柄の重荷だった。東証マザーズ指数、グロースCoreは大幅安。
東証マザーズ指数の前引けは前日比19.94ポイント(2.72%)安い712.10だった。1月4日に付けた年初来安値(712.42)を下回った。
市場では「個人の関心は銀行株といったバリュー株に向かっており、グロース市場銘柄を買う材料は乏しい」との声が聞かれた。
東証グロース市場ではカバーやジーエヌアイが下げた。一方、今期業績の見通しを上方修正したサンウェルズは上昇した。セルシードも高い。
値上がり銘柄数80、値下がり銘柄数426と、値下がりが優勢だった。
きょうグロース市場に新規上場した揚羽は公開価格(1400円)を6.43%上回る1490円で初値を付け、午前終値は制限値幅の上限(ストップ高)である初値比20.13%高の1790円だった。
個別ではJMC、揚羽がストップ高。セキュアヴェイル、フレクトなど3銘柄は年初来高値を更新。WASHハウス、Kudan、サンウェルズ、ELEMENTS、GMO TECHは値上がり率上位に買われた。
一方、オンコリスバイオファーマがストップ安。ケアネット、トランスジェニック、アスカネット、データホライゾン、JIG-SAWなど46銘柄は年初来安値を更新。NANO MRNA、HANATOUR JAPAN、INTLOOP、ヤプリ、オープンワークは値下がり率上位に売られた。
目次
