値下がり優勢、金利低下で割高感が薄れる

 
東証グロース市場は12日に発表した5月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことで日米の長期金利が低下し、金利低下で割高感が薄れることにつながるPER(株価収益率)が高い新興銘柄に買いが入った。
グロースCoreは続伸。東証グロース市場250指数も続伸した。前引けは前日比3.64ポイント(0.57%)高の638.30だった。
 
東証プライム市場の大型株と比べた上値の重さや日銀の政策正常化に伴う金利の先高観などを背景にグロース市場の銘柄は出遅れが目立っていた。日経平均株価が昨年末からはなお高い水準にあるのに対して、東証グロース250指数は昨年末から10%ほど低い。市場では「グロース市場銘柄の多くはさえない展開が続いていたため、その反動が出やすい」
との声があった。
 
グロース市場ではカバーやクオリプスが上昇した。一方、エヌピーシーやGENDAは下落した。
値上がり銘柄数235、値下がり銘柄数275と、値下がりが優勢だった。
 
 個別ではジィ・シィ企画、monoAI technology、AHCグループがストップ高。ジーネクスト、クオリプスは一時ストップ高と値を飛ばした。サンワカンパニー、LeTech、フーバーブレイン、ビーブレイクシステムズ、インテグラルなど7銘柄は年初来高値を更新。リベロ、カバー、クリングルファーマ、Macbee Planet、yutoriが買われた。
 
一方、VRAIN Solution、カウリス、情報戦略テクノロジー、D&Mカンパニー、ミンカブ・ジ・インフォノイドなど12銘柄が年初来安値を更新。ジャパンM&Aソリューション、ノイルイミューン・バイオテック、さくらさくプラス、クラダシ、ZUUが売られた。
 

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