値下がり優勢、金利上昇重し

 
東証グロース市場は日米の金利上昇がバリュエーションの高い新興市場の重しとなった。
国内の長期金利が上昇するなか、相対的な割高感が意識されやすい新興株には売りが優勢となった。午後に日経平均株価が心理的節目である4万円台に乗せるなど大型株の注目度が高まり、新興株の出遅れが目立った。
6月以降上昇基調にあったグロース250だが、前週末から3営業日続落となった。市場参加者からは「けん引役となる銘柄がなく、下降トレンドが続きそうだ」との声が上がった。
「値動きの良い大型銘柄に投資家の関心が集まり、中小銘柄は選好されにくい状況だ」との声があった。
グロースCoreは小幅安。東証グロース市場250指数は3日続落した。終値は前日比3.16ポイント(0.49%)安の646.04だった。
グロース市場ではセルシードやポスプラが下落した。一方、コーディアやリボミックは上昇した。値上がり銘柄数251、値下がり銘柄数298と、値下がりが優勢だった。
 
きょうは東証グロース市場に新規上場したPRISMバは公開価格(450円)を39円(8.66%)上回る489円で初値を付けた。その後は初値に比べて80円(16.35%)高い569円と、ストップ高水準まで上昇し、同水準で買い気配のままきょうの取引を終了した。
 
個別では、Chordia Therapeutics、PRISM BioLab、リグアがストップ高。リボミック、セルシード、Recovery Internationalは一時ストップ高と値を飛ばした。PostPrime、LeTech、ビリングシステム、gooddaysホールディングス、noteなど8銘柄は年初来高値を更新。Laboro.AI、グラッドキューブ、セキュアヴェイル、FFRIセキュリティ、ジンジブが買われた。
 
一方、AHCグループがストップ安。Veritas In Silico、Lib Work、ENECHANGE、Mマート、HENNGEなど12銘柄は年初来安値を更新。ELEMENTS、ワンダープラネット、アイズ、サンバイオ、ペルセウスプロテオミクスが売られた。
 

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