値下がり優勢、運用リスクを避ける動き

 
東証グロース市場は早期の米利下げ観測がやや後退し、日米で長期金利が上昇したことから、高PER(株価収益率)の割高な銘柄が多い新興株市場では売りが優勢だった。午前は堅調に推移していた日経平均株価が後場に下げに転じると、運用リスクを避ける動きが強まり、東証グロース市場250指数は下げ幅を拡大した。投資家の物色が大型株に偏る中、小口売りに押される銘柄が多かった。グロースCoreも続落。
東証グロース市場250指数の終値は前日比17.88ポイント(2.53%)安の689.08だった。
市場関係者は「売買代金上位の顔ぶれにやや変化が見られるが、さえない相場が続いている。新たな少額投資非課税制度(NISA)では、配当に妙味の乏しい新興企業株は買われにくい」と話していた。
グロース市場ではフリーやJTOWER、GENDAが下落した一方、インテグラルなどが上昇した。
値上がり銘柄数114、値下がり銘柄数433と、値下がりが優勢だった。
 
個別では、アミタホールディングス、ブレインズテクノロジー、モビルスがストップ高。エスユーエスは一時ストップ高と値を飛ばした。ジェイグループホールディングス、データセクション、ジィ・シィ企画、ボードルア、ドラフトなど7銘柄は昨年来高値を更新。ウェルプレイド・ライゼスト、メタリアル、ヌーラボ、QPS研究所、アイドマ・ホールディングスが買われた。
 
 一方、データセクションが一時ストップ安と急落した。農業総合研究所、フィスコ、WACUL、サスメド、セーフィーなど14銘柄は昨年来安値を更新。ジェイック、イメージ情報開発、ライズ・コンサルティング・グループ、Globee、GENDAが売られた。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次