値下がり優勢、運用リスクを避ける動き

 
東証グロース市場は、前日に米長期金利が上昇し、相対的な割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のグロース(成長)株の多い新興株市場では売りが優勢だった。日経平均株価が午後に下げ幅を広げると、新興株市場でも運用リスクを避ける動きが強まる場面があった。
グロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は2.12%安となった。東証マザーズ指数の終値は前日比11.87ポイント(1.55%)安い755.08だった。
昨日の米長期金利が一段と上昇し、金利先高観が意識され、グロース市場には資金が向かいにくい状況が続いている。加えて、来週には日米の金融政策決定会合も予定されていることから、下値でも積極的な買いは限定的だった。
この日は、値動きの良さなどから個別に買われる銘柄もあったが、買いは限定的だった。「商いは閑散としており、物色意欲も乏しい」との声が聞かれた。
 
東証グロース市場ではビジョナルやカバー、弁護士COMが売られた一方、GENDAやトライトが買われた。
値上がり銘柄数144、値下がり銘柄数382と、値下がりが優勢だった。
 
個別では、フューチャーリンクネットワークがストップ高。イメージ情報開発、トラース・オン・プロダクトは一時ストップ高と値を飛ばした。アールプランナー、リネットジャパングループ、シェアリングテクノロジー、rakumo、Institution for a Global Societyなど7銘柄は年初来高値を更新。アジャイルメディア・ネットワーク、クラダシ、JMC、きずなホールディングス、海帆が買われた。
 
 一方、アスカネット、エディア、サインド、Amazia、トランザクション・メディア・ネットワークスなど14銘柄が年初来安値を更新。クリアル、シーユーシー、クオリプス、サンバイオ、ハウテレビジョンが売られた。
 

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