東証グロース市場は30日の米ハイテク株安を受けて国内の新興銘柄は売りが優勢だった。手じまい売りなどに押され気味の軟調な展開となった
ただ、午後に日経平均株価が上昇に転じると新興株も買い直され、下げ幅を縮めた。
新興企業銘柄は海外勢の資金の受け皿になりにくい。さらに、「新NISAによる新規参入の個人の資金も、グロース市場銘柄ではなく、プライムの低バリュー・高配当銘柄や銀行株などに向かっている」という。このため、以前から新興企業市場銘柄で売買していた「常連組」も「値動きの軽いプライム銘柄などに移りがち」とされ、東京市場全体が底堅さを見せる中でもグロース250は上値が重かった。
グロース250、グロースCoreはともに反落。東証グロース市場250指数の終値は前日比2.68ポイント(0.37%)安の712.04だった。
グロース市場では、QPS研究所やウェルスナビが下落した。一方、カバーやインフォネは上昇した。
値上がり銘柄数196、値下がり銘柄数328と、値下がりが優勢だった。
個別ではインフォネット、デリバリーコンサルティングが一時ストップ高と値を飛ばした。ジェイグループホールディングス、ドリコム、パワーソリューションズ、SBIリーシングサービス、DAIWA CYCLEなど7銘柄は昨年来高値を更新。オンデック、ジャパンM&Aソリューション、ENECHANGE、ティムス、ココナラが買われた。
一方、アライドアーキテクツがストップ安。フィスコ、Kudan、ヘリオス、Delta-Fly Pharma、Success Holdersなど13銘柄は昨年来安値を更新。ギックス、サイバートラスト、マーキュリーリアルテックイノベーター、アルー、リニューアブル・ジャパンが売られた。
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