東証グロース市場は米長期金利の上昇を背景に、グロース(成長)株の割高感が意識された。日経平均株価も大幅に下落したのも新興市場の地合い悪化につながった。
米国の金利が高止まりして投資家心理を冷やす中、幅広く値下がりした。東証マザーズ指数は700を割り込み、年初1月4日に付けた今年の安値を下回った。
グロース市場全体の売買代金はこの日も伸びておらず、「プライムの大型株に商いを吸い取られ続けている」との指摘もあった。
バリュエーションの高い新興企業銘柄には買いが向かいにくい環境になっている。日本株全体が水準を切り下げ、「手じまい売りを迫られる個人も少なくないだろう」という。
グロースCore、東証マザーズ指数はともに大幅安。マザーズ指数の下げ幅は大きかったが、東証マザーズ指数の終値は前日比19.06ポイント(2.66%)安い697.97と、およそ1年ぶりの安値となった。
東証グロース市場では、AB&Cやウェルスナビが下落した。一方、ペルセウスやセキュアヴェは上昇した。
値上がり銘柄数47、値下がり銘柄数495と、値下がりが優勢だった。
個別ではペルセウスプロテオミクスが一時ストップ高と値を飛ばした。セキュアヴェイルなど2銘柄は年初来高値を更新。テクノロジーズ、トライアイズ、Arent、プロパティデータバンク、Zenkenが買われた。
一方、デジタルプラスがストップ安。トランスジェニック、アスカネット、データホライゾン、メディア工房、Aimingなど62銘柄は年初来安値を更新。AB&Company、揚羽、オンコリスバイオファーマ、ジェノバ、マイクロアドが売られた。
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