値下がり優勢、米国の金利上昇を背景に

 
東証グロース市場は米国の金利上昇を背景に売りが優勢となった。この日は海外投資家などの買いが大型株に向かったとされ、大手銀行株などの上昇率が大きくなった。「個人の買いも一部、プライム市場の銀行株などに流れた」とみられ、新興市場の軟調さが目立つ一日となった。グロースCoreは大幅安。東証グロース市場250指数は大幅に反落し、700を割って終わった。
米金利の上昇がバリュエーションの高い新興企業銘柄にとって逆風になった。為替の円安・ドル高も小型株にはあまりサポートにならず、グロース250指数はじり安歩調をたどった。
 
1月からの新しい少額投資非課税制度(NISA)開始を受け、4日の東証プライム市場では配当利回りが高い銘柄への物色が目立った。市場関係者は「外国為替市場で再び円安が進むなかで個人投資家の関心は業績面で恩恵を受けやすい東証プライム市場の主力株に向かい、グロース銘柄への関心が低下している」と話していた。
 
グロース市場ではQPS研究所やカバーが下落した。一方、アイスペースやITbookは上昇した。
値上がり銘柄数142、値下がり銘柄数401と、値下がりが優勢だった。
 
個別では、ベビーカレンダー、ウェルプレイド・ライゼストがストップ高。ニッソウ、ジィ・シィ企画、DAIWA CYCLE、松屋アールアンドディ、ブロードマインドは昨年来高値を更新。ITbookホールディングス、ホットリンク、インターファクトリー、カヤック、ispaceが買われた。
 
 一方、テクノロジーズがストップ安。エッジテクノロジー、エスネットワークス、グローム・ホールディングスは昨年来安値を更新。yutori、バンク・オブ・イノベーション、売れるネット広告社、イーディーピー、ブティックスが売られた。
 

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