東証グロース市場は米金利の高止まりによる割高感から手がけにくく、東証グロース市場では、朝から値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を大きく上回って推移するなど軟調な展開だった。米長期金利が5%近くで高止まりし、高PER(株価収益率)銘柄が多い新興株市場は売りが優勢だった。グロースCore、東証マザーズ指数は、いずれも大幅安。
東証マザーズ指数の終値は前週末比21.90ポイント(3.33%)安い635.40だった。2022年6月以来の安値。
中東情勢の緊迫や金融引き締め長期化への不透明感から、投資家心理が悪化する中、引き続き商いも薄かった。市場関係者からは「中東情勢が引き続き見通せず様子見姿勢も強い」との声が聞かれた。
東証グロース市場では、カバーやスマレジが下落した。一方、デルタフライやアイスペースは買われた。
値上がり銘柄数83、値下がり銘柄数450と、値下がりが優勢だった。
23日に東証グロース市場に新規上場した売れるネットは9時15分に公開価格(910円)を73円(8.02%)下回る837円の初値を付けた。終値は768円だった。このところ初値が公開価格を下回る新規株式公開(IPO)が続いており「市場の注目を引き受ける銘柄が見当たらない」との声があった。
個別ではDelta-Fly Pharma、ペルセウスプロテオミクスがストップ高。キャンバスは一時ストップ高と値を飛ばした。SKIYAKI、ロジザードは年初来高値を更新。ジーエヌアイグループ、HYUGA PRIMARY CARE、ispace、Laboro.AI、ブリッジコンサルティンググループはが買われた。
一方、ベースフード、monoAI technologyがストップ安。ケアネット、アミタホールディングス、フルッタフルッタ、ティーケーピー、農業総合研究所など98銘柄は年初来安値を更新。エスユーエス、日本リビング保証、INFORICH、フレクト、イメージ・マジックが売られた。
