東証グロース市場は米雇用統計の発表を控えて米国株がこう着状態にある中、「東京株全体で材料待ち」となり、新興市場も動きが重かった。
このところ下落が目立っていた新興株に対する個人投資家の関心が薄れ、きょうも売りが優勢だった。市場では「新興株に買い材料は乏しく、2024年3月期の決算発表が本格化する5月ごろまで株価の戻りは鈍そうだ」との声が聞かれた。
午後に東証プライム市場の主力株の上値が重くなるなか、東証グロース市場250指数の下げ幅も拡大した。
グロース250とグロースCoreは大幅安。東証グロース市場250指数の終値は前日比20.79ポイント(2.83%)安の713.83だった。
グロース市場ではQPS研究所やトライアルが下落した。一方、ソラコムやカウリスは上昇した。
東証グロース市場の値下がり銘柄の割合は後場に8割近くに拡大。
値上がり銘柄数80、値下がり銘柄数461と、値下がりが優勢だった。
個別では、ファンデリー、モンスターラボホールディングス、TORICO、キャスターがストップ高。トラストホールディングス、GA technologies、メディカルネット、ソフトマックス、チームスピリットなど7銘柄は年初来高値を更新。BCC、タカヨシホールディングス、フィードフォースグループ、ELEMENTS、関通が買われた。
一方、Lib Work、イオレ、ジェイフロンティア、夢展望、アズームなど46銘柄が年初来安値を更新。オンコリスバイオファーマ、Photosynth、ENECHANGE、マイクロアド、スマートドライブが売られた。
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