東証グロース市場は前週後半に発表された決算を材料に売られる銘柄が多く軟調な展開となった。
新興市場では決算発表を材料に個別銘柄の値動きが活発で、売買代金はタイミーを筆頭に東証グロース市場で1500億円を超えた。大幅上昇する銘柄があった一方で、決算を嫌気した売りに加え今週は日米の金融政策決定会合を控えていることが影響。「ポジションを落とす動きが優勢」(資産運用会社)となり、グロース250はマイナス圏での推移となった。
また今週は、プライム市場に上場するキオクシアホールディングスのほか、グロース市場でも新規株式公開(IPO)が集中する。
市場関係者からは「一定の資金が集まりそうな銘柄に換金売りが出た可能性もある」との声も聞かれた。
東証グロース市場250指数は3営業日ぶりに反落した。終値は前週末比6.54ポイント(1.01%)安の638.27だった。グロースCoreも反落。
グロース市場ではタイミーやカバー、GENDAが下落した。一方、ハートシードやリッジアイ、ナレルGは上昇した。
値上がり銘柄数167、値下がり銘柄数401と、値下がりが優勢だった。
個別では、Heartseed、イオレ、プレミアアンチエイジング、Ridge-i、さくらさくプラスなど6銘柄がストップ高。インフォメティス、ラクサス・テクノロジーズ、パルマ、シャノン、シェアリングテクノロジーなど12銘柄は年初来高値を更新。デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、アシロ、Liberaware、Mマート、Delta-Fly Pharmaが買われた。
一方、カラダノートがストップ安。学びエイドは一時ストップ安と急落した。ジンジブ、マテリアルグループ、Will Smart、ライスカレー、PRISM BioLabなど36銘柄は年初来安値を更新。スマレジ、coly、モルフォ、ジャパンM&Aソリューション、ブレインズテクノロジーが売られた。
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