東証グロース市場は、グロースCore、東証マザーズ指数はいずれも軟調。東証マザーズ指数の前引けは前週末比2.55ポイント(0.34%)安い752.20だった。
マザーズ指数やグロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は下落してスタートした後、マイナス圏での軟調な展開が続いている。欧米で銀行の経営不安がくすぶっており外部環境の不透明感が強い点は引き続き個人投資家心理の重しとなった。また、新興市場では新規株式公開(IPO)ラッシュが始まっており、既存の新興銘柄には換金売り圧力としてマイナスに作用している可能性があるだろう。
値動きが堅調だった主力銘柄の一角への利益確定売りが相場全体の重荷となった。もっとも前週末の米国株高は投資家心理の支えで、マザーズ指数は上昇する場面もあった。
東証グロース市場ではフリーが売られた。一方、フロンテオやビジョナルは買われた。
値上がり銘柄数217、値下がり銘柄数259と、値下がりが優勢だった。
きょう東証グロース市場に上場したカバーは買い注文が膨らみ、午前は取引が成立しなかった。前引け時点の気配値は1282円と、公開価格(750円)を71%上回った。
個別では、VALUENEX、アイビスがストップ高。うるる、メタリアル、バーチャレクス・ホールディングス、TDSE、きずなホールディングスなど9銘柄は昨年来高値を更新。エーアイ、モイ、ティアンドエス、FRONTEO、プロジェクトカンパニーはが買われた。
一方、セルシードがストップ安。オンコセラピー・サイエンス、jig.jp、日本ナレッジ、サーキュレーション、スリー・ディー・マトリックスなど6銘柄は昨年来安値を更新。EduLab、スマートドライブ、ラバブルマーケティンググループ、インフォネット、HOUSEIが売られた。
