東証グロース市場は東証プライムの大型株と比べた出遅れ感から新興銘柄はこのところ買いが目立っており、きょうは利益確定売りに押された。日本時間8日夜に2月の米雇用統計の発表を控え、持ち高整理の売りも出やすかった。
2月の米雇用統計は、失業率が3.7%程度と1月から変わらない結果になると市場では予想されている。「米国の労働需給の引き締まりが想定以上に強いと意識された場合、米国の利下げが後ずれするとの見方から米金利が上昇して、国内のグロース市場の銘柄には逆風となる可能性が高い」との指摘があった。
グロースCoreは軟調。東証グロース市場250指数は続落した。終値は前日比10.82ポイント(1.41%)安の754.96だった。
グロース市場ではラボロAIやQPS研究所が下落した。一方、SBIリーシやエヌピーシーは上昇した。
値上がり銘柄数189、値下がり銘柄数342と、値下がりが優勢だった。
個別では、地域新聞社、ジェネレーションパス、sMedio、ライトワークス、Kudanなど8銘柄がストップ高。TORICOは一時ストップ高と値を飛ばした。ベガコーポレーション、パワーソリューションズ、Laboro.AI、アイリックコーポレーション、ブロードマインドなど9銘柄は昨年来高値を更新。坪田ラボ、SBIリーシングサービス、POPER、モンスターラボホールディングス、エヌ・ピー・シーが買われた。
一方、ブランディングテクノロジーがストップ安。サクシードは一時ストップ安と急落した。ウォンテッドリー、クラスターテクノロジー、サスメド、カオナビ、Chatworkなど15銘柄は昨年来安値を更新。ファンペップ、アジャイルメディア・ネットワーク、WASHハウス、テックファームホールディングス、ピクスタが売られた。
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