値下がり優勢、投資家心理の悪化

 
東証グロース市場は、米国市場における金利上昇やハイテク株の下落などを受け、売り優勢の展開が続いた。米金融引き締めの長期化懸念から前日の米株式相場が下落し、日経平均株価が軟調に推移するなか、投資家心理の悪化を映して新興株市場の銘柄にも売りが波及した。経営再建中の中国不動産大手、中国恒大集団が17日、ニューヨークで連邦破産法第15条の適用を申請し、中国景気不安が強まったことも相場の重荷だった。一時は1月4日に付けた年初来安値(712.42)を下回った。
 
東証マザーズ指数は6日続落。グロースCoreも続落した。
東証マザーズ指数の終値は前日比6.73ポイント(0.93%)安い714.39だった。およそ7カ月半ぶりの安値。
 
東証グロース市場ではビジョナルやM&A総研、フリーが売られた。一方、カバーやヘッドウォ、ラボロAIが買われた。
値上がり銘柄数199、値下がり銘柄数317と、値下がりが優勢だった。
市場関係者からは「主力になる銘柄が出ていない。海外の株安や金利動向の影響がダイレクトに来てしまう」と嘆く声が聞かれた。
 
個別では、ヘッドウォータース、エーアイ、JDSC、アジャイルメディア・ネットワークがストップ高。アマナ、jig.jpは一時ストップ高と値を飛ばした。プレミアアンチエイジング、ポーターズ、JMC、識学など6銘柄は年初来高値を更新。Unipos、Laboro.AI、GENDA、クラスターテクノロジー、メディアシークが買われた。
 
一方、ITbookホールディングス、アクセルマーク、駅探、デジタルプラス、メディア工房など45銘柄が年初来安値を更新。モンスターラボホールディングス、Aiming、日本スキー場開発、ギックス、HANATOUR JAPANが売られた。
 

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