値下がり優勢、投資家心理が悪化

 
東証グロース市場は米国で景気の先行きへの懸念からハイテク株安となったことが嫌気され、売り優勢で推移した。「資金が激しく出入りしているのは新興市場」(銀行系証券)といい、個人投資家らの物色意欲は衰えていないようだった。
東証マザーズ指数は前日比12.26ポイント(1.63%)安い738.57だった。前日の米株式相場の大幅下落を受け投資家心理が悪化し、国内新興市場では指数寄与度の大きい主力銘柄を中心に売りが優勢だった。
 
東証グロース市場では、月面着陸船の着陸失敗を受けてアイスペースに売り注文が集まり、制限値幅の下限(ストップ安水準)で配分された。ビジョナルやフリーなどの主力銘柄も下げた。一方、JTOWERやスカイマークは上げた。
 
きょう東証グロース市場に上場したリッジアイは買い気配のまま終え、売買が成立しなかった。気配値を公開価格(1750円)の2.3倍にあたる4025円に切り上げた。
値上がり銘柄数127、値下がり銘柄数365と、値下がりが優勢だった。
 
 個別ではファンデリー、Waqoo、ELEMENTS、アクアライン、イメージ・マジックがストップ高。エルテス、シェアリングテクノロジー、カルナバイオサイエンス、ヒューマンクリエイションホールディングス、ミクリードなど11銘柄は年初来高値を更新。FIXER、ブティックス、海帆、CaSy、みらいワークスが買われた。
 
 一方、ティムス、ispaceがストップ安。ケアネット、ジーエヌアイグループ、トランスジェニック、タスキ、サンワカンパニーなど61銘柄は年初来安値を更新。Arent、東京通信グループ、マクアケ、エアークローゼット、マイクロアドが売られた。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次