値下がり優勢、手掛けにくい地合い

 
東証グロース市場は軟調な展開が続いている。マザーズ指数やグロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は下落スタート後、下げ幅を縮小する動きを見せるも軟調推移を継続。米雇用統計の結果を受けて国内の個人投資家心理はややネガティブに反応。また、米長期金利は引き続き4%台で推移しており、バリュエーション面での割高感が意識されやすい新興株を手掛けにくい地合いが続いている。
東証マザーズ指数は反落した。前引けは前週末比1.91ポイント(0.24%)安い785.36だった。グロースCoreは続落。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続への警戒などから日経平均株価が軟調に推移し、投資家心理の悪化に伴う売りが新興市場銘柄にも波及した。
 
東証グロース市場では、オンコリスやスマートDが下落した。一方、カルナバイオやQDレーザは上昇した。
 
7日に上場したグリッドは上場2日目のきょう午前、公開価格(2140円)の2.9倍にあたる6400円で初値を付けた。前引け時点は5730円と初値を10.4%下回った。
 
値上がり銘柄数224、値下がり銘柄数263と、値下がりが優勢だった。
 
個別では、カルナバイオサイエンスが一時ストップ高と値を飛ばした。LeTech、日本情報クリエイト、網屋、スペースマーケット、免疫生物研究所など13銘柄は年初来高値を更新。サマンサタバサジャパンリミテッド、ラバブルマーケティンググループ、QDレーザ、ヘッドウォータース、ペットゴーが買われた。
 
一方、オンコリスバイオファーマが一時ストップ安と急落した。アミタホールディングス、CINC、ラクオリア創薬、リアルゲイト、Ridge-iなど11銘柄は年初来安値を更新。スマートドライブ、ブリッジコンサルティンググループ、ビズメイツ、グローム・ホールディングス、TWOSTONE&Sonsが売られた。
 
 
 

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