値下がり優勢、手じまい売り

東証グロース市場は手掛かり材料に乏しい中、3連休を控えた手じまい売りに押される展開が続いた。前日に大幅高となった東証マザーズ指数、グロースCoreはともに反落した。
東証マザーズ指数の終値は前日比5.12ポイント(0.65%)安い784.72だった。週末を控えて持ち高調整の売りが新興市場に広がった。外国為替市場の円高・ドル安が進行しており、「3連休中の為替の動きを警戒し、いったんリスクを回避する売りが出た」との見方もあった。
 
東証グロース市場では、ABEJAやカバーが下落した。一方、M&A総研やビジョナルは上昇した。
値上がり銘柄数183、値下がり銘柄数332と、値下がりが優勢だった。
 
市場関係者からは「日経平均株価の上昇が途切れてから、新興市場も反発しても戻りきれない状態が続いている」との指摘が聞かれた。これまで個人投資家の人気を集めていたソシオネクストなどの半導体関連銘柄の上昇も一服。「次に市場をけん引するような銘柄も見えてこない」という。
 
個別ではSERIOホールディングスがストップ高。オークファン、シイエヌエス、WACUL、i-plug、網屋など12銘柄は年初来高値を更新。ウェッジホールディングス、オキサイド、サマンサタバサジャパンリミテッド、オンデック、テクノロジーズは値上がり率上位に買われた。
 
 一方、ABEJAがストップ安。免疫生物研究所は一時ストップ安と急落した。サンクゼール、ディー・ディー・エス、セルソース、ノイルイミューン・バイオテック、ファインズなど16銘柄は年初来安値を更新。リックソフト、ウォンテッドリー、GRCS、農業総合研究所、インターファクトリーが売られた。
 

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