値下がり優勢、手じまい売り

 
東証グロース市場は休日を前に手じまい売りなどが出て、株価の上値を抑えた。
新規上場銘柄に資金が流れ、既存の銘柄への買いが細った。
トランプ関税など不透明要因が多く、投資家のリスク選好姿勢が後退気味となる中、グロース市場も全体に値下がり銘柄数が多かった。ただ、「信用評価損率は低水準で推移するなど、引き続き個人の投資余力は大きく、意欲も旺盛」といい、値保ちの良い銘柄や、材料のある銘柄を探す動きは見られた。この日は、一部報道などを手掛かりにリベラウェア、テラドローンが買いを集めて派手に上昇する「ドローン祭り」(同)状態となった。ブッキングRも公開価格を上回って推移した。
市場では「あすからの3連休を控え、積極的にリスクを取りづらい」との声も聞かれた。
東証グロース市場250指数は3日続落した。終値は前日比3.15ポイント(0.46%)安の680.22だった。グロースCoreは続落。
 
グロース市場ではカバーやジーエヌアイが下落した。一方、ノートやトライアルは上昇した。
値上がり銘柄数235、値下がり銘柄数330と、値下がりが優勢だった。
 
21日に東証グロース市場に新規上場したブッキングRは公開価格(1240円)を上回る1550円で初値を付け、終値は制限値幅の上限(ストップ高水準)となる初値比400円高の1950円だった。
 
 個別では、ジェネレーションパス、ブッキングリゾート、フェニックスバイオがストップ高。イオレ、サイフューズは一時ストップ高と値を飛ばした。レジル、Liberaware、ククレブ・アドバイザーズ、Terra Drone、ユカリアなど14銘柄は昨年来高値を更新。note、グラッドキューブ、ブルーイノベーション、データホライゾン、キッズウェル・バイオが買われた。
 
 一方、ハッチ・ワーク、インフォメティス、フォルシア、フライヤー、ミンカブ・ジ・インフォノイドなど7銘柄が昨年来安値を更新。ヘリオス、ティムス、フィスコ、網屋、ジーネクストが売られた。
 

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