東証グロース市場は買いの勢いが鈍る中で手じまい売りに押される展開となった。
米長期金利の上昇に加えて、来週に日銀がマイナス金利政策を解除するとの観測が広がるなか、国内の長期金利に上昇圧力がかかっている。金利上昇に弱いとされる新興銘柄には見切り売りが膨らみ、後場に下げ幅を拡大した。
新興企業銘柄にとっては逆風になった。エヌビディア株の下落を受けてAI関連銘柄も売りが膨らんだ。「きょうは決算を受けて売られる銘柄も散見されるなど、ちょっとした悪材料が重なった」といい、軟調な1日だった。
グロースCoreは軟調。東証グロース市場250指数は3日続落した。終値は前日比16.72ポイント(2.26%)安の721.48だった。
グロース市場ではマクビープラ、フリー、JTOWERが下落した。一方、エヌピーシー、うるるが上昇した。
値上がり銘柄数149、値下がり銘柄数385と、値下がりが優勢だった。
個別では、ブレインズテクノロジー、アジアクエスト、デリバリーコンサルティングがストップ高。フィット、Institution for a Global Society、サークレイス、笑美面は一時ストップ高と値を飛ばした。さくらさくプラスなど3銘柄は昨年来高値を更新。メディア工房、リベロ、アウトルックコンサルティング、Waqoo、エヌ・ピー・シーが買われた。
一方、地域新聞社がストップ安。アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、Macbee Planet、INTLOOP、GLOEは一時ストップ安と急落した。アマガサ、データホライゾン、Aiming、ハイブリッドテクノロジーズ、セーフィーなど16銘柄は昨年来安値を更新。Laboro.AI、ジャパンM&Aソリューション、ナレルグループ、シャノン、Kudanが売られた。
目次
