値下がり優勢、手じまい売り

 
東証グロース市場は、エヌビディアの決算発表を前に手じまい売りに押される展開となり、幅広く値下がりした。グロースCoreは続落。
東証グロース市場250指数は大幅に続落した。終値は前日比19.87ポイント(2.60%)安の745.35だった。1日の下落率としては2023年12月5日以来、2カ月半ぶりの大きさだった。高PER(株価収益率)で相対的に下落リスクが大きいグロース市場銘柄には持ち高調整の売りも出て、指数は午後に下げ幅を拡大した。
 
エヌビディアの決算については「期待値が高いため、かなり良い決算でないと材料出尽くしの反応になりやすい」といった見方が出ていたため、発表前にいったん買いの持ち高を解消する動きが朝から出た。前日の米国でもラッセル2000の下落率が大きくなっており、「日米ともに個人は一時撤退した」ようだ。
この日も、値動きの軽い銘柄を個別に物色する動きなどは見られたが、グロース市場全体の売買代金は前日に比べて大幅減少。注目イベントを前に全体に手控え姿勢が強かったことがうかがえる。
市場では「米エヌビディア決算への市場の期待値が高いために決算発表後には材料出尽くしと受け止められる可能性が高い。決算が良くても悪くても新興銘柄はさらに下落するリスクの方が大きそうだ」との声が聞かれた。
 
グロース市場ではQPS研究所やウェルスナビが下落した。一方、デジタリフトやヘッドウォは上昇した。値上がり銘柄数131、値下がり銘柄数402と、値下がりが優勢だった。
 
個別では、ピクスタ、くふうカンパニー、サマンサタバサジャパンリミテッド、売れるネット広告社、デジタリフトがストップ高。デジタルプラス、ノイルイミューン・バイオテック、インバウンドテックは一時ストップ高と値を飛ばした。ニフティライフスタイル、Institution for a Global Society、ユナイトアンドグロウ、ペイロール、ヌーラボなど13銘柄は昨年来高値を更新。ライトアップ、ファーストアカウンティング、アイビス、シリコンスタジオ、アルーが買われた。
 
 一方、ペルセウスプロテオミクスがストップ安。バルテス・ホールディングス、日本ホスピスホールディングス、ブティックスは昨年来安値を更新。QPS研究所、アジャイルメディア・ネットワーク、ビートレンド、コパ・コーポレーション、データセクションが売られた。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次