東証グロース市場は米長期金利の低下を受けて買いが先行したものの、戻り売りに押されて値を消す銘柄が多かった。
東証グロース市場250指数は反落した。グロースCoreは続伸。
東証グロース市場250指数の終値は前日比2.96ポイント(0.45%)安の662.01だった。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が来年の利下げに対する期待を高める内容となり、米長期金利が低下したことは新興企業株に追い風となった。ただ、「プライム市場の半導体関連株などに比べてグロース上場銘柄の値動きが良くない」との指摘もあり、短期筋の買いが一巡した後は売りに押された。
東証グロース市場に上場していたビジョナルはきょうからプライム市場に移った。「優良企業が相次いでグロース市場から去るなか、個人投資家のグロース市場銘柄への関心が薄れている」とみていた。
グロース市場ではカバーやQPS研究所が下落した。一方、ジーエヌアイやナレルGは上昇した。
値上がり銘柄数165、値下がり銘柄数362と、値下がりが優勢だった。
個別ではアーキテクツ・スタジオ・ジャパン、ウェルプレイド・ライゼストがストップ高。カヤックは一時ストップ高と値を飛ばした。GMOメディアは年初来高値を更新。ベガコーポレーション、笑美面、ナレルグループ、ベルトラ、ドリーム・アーツが買われた。
一方、カルナバイオサイエンス、売れるネット広告社、INTLOOPがストップ安。アミタホールディングス、トランスジェニック、サンワカンパニー、データホライゾン、駅探など71銘柄は年初来安値を更新。ブルーイノベーション、さくらさくプラス、Birdman、プロパティデータバンク、イントランスが売られた。
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