東証グロース市場は米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めの長期化観測を背景に米長期金利が上昇するなか、高PER(株価収益率)銘柄の多い新興市場では売りが優勢だった。主力株の一角が午後に下げ幅を拡大し、マザーズ指数も後場一段安となった。東証マザーズ指数、グロースCoreはともに反落して終わった。東証マザーズ指数の終値は前日比9.70ポイント(1.33%)安い722.12だった。
この日のグロース市場全体の売買代金は少なかった。「個人の一部はプライム市場でのリターンリバーサルの動きに乗り、グロース市場の薄商いにつながった」との声が聞かれた。
東証グロース市場では、ビジョナルや弁護士COM、GENDAが下落した。一方、キッズバイオやプロカン、スマレジは上昇した。
値上がり銘柄数161、値下がり銘柄数359と、値下がりが優勢だった。
きょう東証グロース市場に新規上場したネットスタズは、午前に公開価格(1450円)を8.00%下回る1334円で初値を付けた。終値は初値比134円(10.04%)安の1200円だった。
個別ではキッズウェル・バイオがストップ高。ピクスタ、霞ヶ関キャピタル、SKIYAKI、アララ、ROBOT PAYMENTなど12銘柄は年初来高値を更新。プロジェクトカンパニー、ソーシャルワイヤー、クリングルファーマ、ELEMENTS、イメージ情報開発が買われた。
一方、サインド、Delta-Fly Pharma、HOUSEI、インテグラル、オキサイドなど7銘柄が年初来安値を更新。揚羽、ハルメクホールディングス、トラストホールディングス、リネットジャパングループ、メドレックスが売られた。
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