値下がり優勢、利益確定売り

 
東証グロース市場は、米金利の低下などを背景に買い優勢で始まったが、中東情勢など不透明要因が残る中、勢いは続かなかった。前日に大幅高となっていたため、目先の利益を確定する目的の売りに押された。朝方は前日の米株高を受けて日経平均株価が上昇するなか、新興株市場でもリスクをとる動きが優勢だったが、買いは続かなかった。
東証マザーズ指数、グロースCoreはともに反落。東証マザーズ指数は前日比3.72ポイント(0.57%)安い647.37だった。
この日、プライム市場に直接上場したKOKUSAIは公開価格を大きく上回って推移しており、「東京市場全体の地合いにはプラス」(同)になった。個人の買いの一部がKOKUSAIなどプライム市場銘柄に向かった分、新興市場の勢いは削られ、マザーズ指数は上値が重かった。
ただ、前日まで2日続けてストップ高になっていたDELTA―Pがこの日もにぎわうなど、値動きの良い銘柄を探して資金を投じる動きは見られ、個人投資家の心理もいくぶん改善していることがうかがわれた。
 
東証グロース市場ではビジョナルやフリー、サンウェルズなど主力銘柄の下げが目立った。一方、TKPやGMO-FGなどが上げた。
値上がり銘柄数237、値下がり銘柄数280と、値下がりが優勢だった。
 
 個別ではシャノン、ベイシス、アクアラインがストップ高。サイエンスアーツ、マイクロアドは一時ストップ高と値を飛ばした。SKIYAKI、TWOSTONE&Sons、売れるネット広告社、ジャパンM&Aソリューションは年初来高値を更新。Delta-Fly Pharma、フューチャーリンクネットワーク、AnyMind Group、ワンダープラネット、ロジザードが買われた。
 
 一方、ビリングシステム、ビートレンド、ジーネクスト、ピー・ビーシステムズ、サンバイオなど8銘柄が年初来安値を更新。ジェイフロンティア、ティアンドエス、ラストワンマイル、ペルセウスプロテオミクス、グッピーズが売られた。
 

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