東証グロース市場は外国為替市場での円安進行などを手掛かりにプライム市場の主力株に買いが向かうなか、新興株市場は利益確定売りが優勢だった。
新規株式公開(IPO)は25日以降、10月にかけて多くの銘柄が上場を予定している。
日米の金融政策決定会合を無難に通過したことで投資家に買い安心感が広がり、プライム市場では大型株への物色が見られたものの、新興株には資金が向かわず軟調に推移した。
市場関係者は「中銀イベント通過で株式市場にお金が流れやすい環境にはなっている。大型株への物色が一服すれば小型株にも資金が向かうだろう」との見方を示した。
グロースCoreは反落。東証グロース市場250指数は4営業日ぶりに反落した。終値は前週末比4.91ポイント(0.74%)安の661.17だった。
グロース市場ではサンバイオやクオリプスが下落した。一方、QPS研究所やアストロHDは上昇した。
値上がり銘柄数212、値下がり銘柄数332と、値下がりが優勢だった。
個別ではグランディーズ、ALiNKインターネットがストップ高。Veritas In Silico、エムビーエスは一時ストップ高と値を飛ばした。SBIレオスひふみ、Liberaware、パルマ、ソフトマックス、サインドなど16銘柄は年初来高値を更新。FFRIセキュリティ、ティアンドエスグループ、データセクション、pluszero、アストロスケールホールディングスが買われた。
一方、プレシジョン・システム・サイエンス、ネットスターズ、レントラックス、Chordia Therapeutics、コパ・コーポレーションが売られた。
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