値下がり優勢、利益確定売り

 
東証グロース市場は、利益確定売りなどに押され5営業日ぶりに反落した。とはいえバイオ関連銘柄の一部などが物色され下値は底堅い展開となった。
株式売り出しを発表したGENDA、決算発表後から下落が続くQPS、コジンバイオなどが値を下げた。一方、投資判断の引き上げがあったトライアルHDが続伸。開発中の抗ウイルス薬の研究論文が発表されたシンバイオ薬が大幅上昇。他にもバイオ関連で、ノイルイミューン、PSSなどが大幅上昇。出遅れ感のあったUUUMが年初来高値を更新した。
 
前日の米株市場では、米政権による中国への半導体輸出規制強化方針や、トランプ前大統領の台湾半導体産業への不満が伝えられ、エヌビディアなど関連銘柄が下落。
グロース250は先週から上昇した反動で、利益確定売りに押されるも、半導体株や急激に進んだ円高の影響が少ないことから日経平均株価に比べ下げ幅は限定的となった。市場関係者からは「出遅れ銘柄にも物色があり、正常化の方向にあるのではないか」との声があった。
グロース250、グロースCoreは下落。東証グロース市場250指数は5営業日ぶりに反落した。終値は前日比4.94ポイント(0.71%)安の690.17だった。
 
グロース市場ではジーエヌアイやウェルスナビ(7342)が下落した。一方、トライアルやクオリプスは上昇した。
値上がり銘柄数201、値下がり銘柄数353と、値下がりが優勢だった。
 
個別では、ノイルイミューン・バイオテック、プレシジョン・システム・サイエンス、フューチャーリンクネットワークがストップ高。Chordia Therapeutics、シンバイオ製薬は一時ストップ高と値を飛ばした。コージンバイオ、ロゴスホールディングス、サンワカンパニー、UUUM、ペイクラウドホールディングスなど22銘柄は年初来高値を更新。識学、ボードルア、Institution for a Global Society、Will Smart、ベガコーポレーションが買われた。
 
一方、光フードサービス、ログリーが年初来安値を更新。W TOKYO、BuySell Technologies、AHCグループ、ウェルスナビ、Amaziaが売られた。
 

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