値下がり優勢、利益確定の売り

 
東証グロース市場は買いの勢いが鈍る中で利益確定の売りに押される展開が続いた。グロースCoreは急落。東証マザーズ指数は4営業日続落し、800を割った。終値は前日比12.64ポイント(1.56%)安い798.66だった。前日の米株式市場でハイテク株などが軟調だった流れを受け、国内の新興株市場でもPER(株価収益率)の高いグロース(成長)銘柄に売りが出た。
四半期末を控え、年金基金などの機関投資家がリバランス(資産の再配分)による売りを出すことへの警戒が強い。市場では「新興株市場の主な取引主体である個人投資家も当面の相場下落を見込み、現金比率を高めるために新興主力株の一角に換金売りを出していた」との声があった。
引き続き新規株式公開(IPO)銘柄は売買代金上位に並ぶなどにぎわったが、「新規公開が続いているため、個々の銘柄の人気は長続きしない」といい、売りに押される銘柄も見られた。
 
東証グロース市場ではビジョナルやM&A総研が売られた。一方、マイクロ波やグロービーが買われた。
値上がり銘柄数137、値下がり銘柄数365と、値下がりが優勢だった。
 

26日に東証グロース市場に新規上場したブリッジGは上場2日目となる27日10時13分に公開価格(1300円)の3.2倍にあたる4110円で初値を付けた。終値は制限値幅の上限(ストップ高水準)である初値比700円(17.0%)高の4810円で配分された。
 
きょう東証グロース市場に新規上場したクオリプスは9時10分に公開価格(1560円)を120円(7.6%)上回る1680円で初値を付けた。終値は初値比368円(21.9%)安の1312円だった。
 
きょう札証本則市場に新規上場したGSIは9時20分に公開価格(1350円)を108円(8.0%)下回る1242円で初値を付けた。終値は初値比25円(2.0%)安の1217円だった。
 
個別では、オンコリスバイオファーマ、ARアドバンストテクノロジ、ブリッジコンサルティンググループがストップ高。ソフトフロントホールディングス、オークファン、ネクストジェン、トライアイズ、Waqooなど6銘柄は年初来高値を更新。シーユーシー、Globee、マイクロ波化学、スマートドライブ、レナサイエンスが買われた。
 
一方、クラウドワークス、サインド、ライトワークス、ZUU、カオナビなど14銘柄が年初来安値を更新。プログリット、シェアリングテクノロジー、フーディソン、アンジェス、リプロセルが売られた。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次