値下がり優勢、利益確定の動き

 
東証グロース市場は日経平均株価が年初来高値を一時上回るなか、大型の主力株に資金が向かいやすく、新興株を物色する動きは限られた。日銀の金融政策決定会合と植田和男総裁の記者会見を通過し、「目先の不透明要因がなくなって、買いが入りやすくなった」とみられる。ただ、買い一巡後は利益確定の動きが出てグロース250は伸び悩み、大引け時点では値下がり銘柄数が値上がり数を上回った。グロース市場全体の売買代金はこの日も膨らまず、カバーに商いが集中するなど、新興企業市場の停滞状態に大きな変化はない。
グロースCoreは堅調。東証グロース市場250指数は続伸、終値は前日比1.57ポイント(0.23%)高の688.17だった。
 
グロース市場ではマクビープラやサンバイオ、バードマンが上昇した。一方、QPS研究所やウェルスナビ、フリーは下落した。
 
グロース市場に上場したナイルは公開価格(1680円)を140円(8.33%)下回る1540円で初値を付け、終値は初値比280円(18.18%)安の1260円だった。
 
19日にグロース市場に上場したエスネットは上場2日目の20日に公開価格(730円)の2.7倍にあたる1956円で初値を付け、終値は制限値幅の上限(ストップ高水準)となる初値比400円(20.44%)高の2356円だった。
値上がり銘柄数246、値下がり銘柄数283と、値下がりが優勢だった。
 
個別では、エスネットワークス、Birdman、ジェイック、CaSy、売れるネット広告社がストップ高。かっこ、雨風太陽は一時ストップ高と値を飛ばした。ロジザード、テクノロジーズ、インテグラルなど5銘柄は年初来高値を更新。笑美面、リビングプラットフォーム、Kaizen Platform、アクリート、NexToneが買われた。
 
 一方、アミタホールディングス、ソフトフロントホールディングス、アマナ、アマガサ、ジェネレーションパスなど28銘柄が年初来安値を更新。ノイルイミューン・バイオテック、THECOO、バリューゴルフ、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、インフォネットが売られた。
 

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