東証グロース市場は、最近の株価上昇を受けた利益確定の動きが優勢となった。東証マザーズ指数は反落。グロースCoreは続伸。大型株に海外勢からとみられる買いが入る一方、小型株には個人投資家による利益確定売りが出て、グロース市場銘柄の7割弱が値下がりした。この日はトヨタが一時8%近く上昇した。「トヨタは大型株だが個人投資家にも好まれる。きょうは個人の資金がトヨタなどに流れ、小型株市場の弱さの一因になったかもしれない」(大手証券)という。株価指数に組み入れられていないIPO銘柄が買いを集めたことも、マザーズ指数にはマイナスに作用したとみられる。
東証グロース市場ではカバーやリッジアイが下落した。一方、ビジョナルやNATTYは上昇した。
値上がり銘柄数136、値下がり銘柄数364と、値下がりが優勢だった。
14日に東証グロース市場に新規上場したグロービーは午後に公開価格(1150円)の2.3倍にあたる2666円で初値を付け、終値は初値比286円(10.7%)安の2380円だった。
13日に東証グロース市場に上場したABEJAは上場2日目のきょう午前に公開価格(1550円)の3.2倍にあたる4980円で初値を付け、終値は初値比160円(3.2%)高の5140円だった。
個別では、インフォネットがストップ高。レナサイエンス、BTM、ABEJA、NATTY SWANKYホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。イオレ、ジェイグループホールディングス、GA technologies、LeTech、オークファンなど26銘柄は年初来高値を更新。FFRIセキュリティ、ストリームメディアコーポレーション、モダリス、リックソフト、アドバンスト・メディアが買われた。
一方、スマレジ、Ridge-iが一時ストップ安と急落した。アスカネット、coly、サインド、CINC、ステラファーマなど8銘柄は年初来安値を更新。ティムス、サーキュレーション、アクリート、SERIOホールディングス、INCLUSIVEが売られた。
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