東証グロース市場は大型株に比べ割安水準だった中小型株を物色する動きがあり、指数を押し上げた。小型株全体を大きく動かす材料はなく、新興企業市場全体は一日を通して売り買い交錯状態。グロース銘柄の騰落数もほぼ伯仲しており、指数は前日終値を挟んだ小幅なレンジ内で推移した。
ただ、「月面探査ミッション認可をルクセンブルク経済省から取得した」と発表したispaceが後場に買いを集め、特許出願に関する適時開示を行ったリボミックがにぎわうなど、個別材料への反応は見られた。
東証グロース市場250指数は2日続伸した。終値は前日比2.73ポイント(0.43%)高の643.67だった。
グロース市場ではカバーやアイスペースが上昇した。一方、ハートシードやアクセルMが下落した。
値上がり銘柄数264、値下がり銘柄数306と、値下がりが優勢だった。
個別ではSapeet、エルテス、BTM、INCLUSIVE、リグアがストップ高。Will Smart、Terra Drone、リボミック、ispaceは一時ストップ高と値を飛ばした。Heartseed、ククレブ・アドバイザーズ、visumo、パルマ、デジタルプラスなど11銘柄は昨年来高値を更新。EduLab、ASJ、クリーマ、トラース・オン・プロダクト、トリプルアイズが買われた。
一方、visumoがストップ安。Synspective、GVA TECH、ビースタイルホールディングス、フォルシア、JIG-SAWなど7銘柄は昨年来安値を更新。BlueMeme、フィスコ、アスタリスク、グリッド、HPCシステムズが売られた。
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