東証グロース市場は、値頃感などから買いが先行したが、伸び悩む銘柄が多かった。
朝は自律反発狙いの買いなどが入ったが、持続性はなかった。最終的に値下がり銘柄数が値上がり数を上回り、グロース250は横ばい圏で終わった。「新NISAのスタートを前に、今のタイミングであえて買うモチベーションは生じにくい」という。
QPS研のほか、40億円強の雨風太陽も東証全体の売買代金上位50位に入っており、個人中心の相場だったことがうかがえる。
海外勢不在でプライム市場の大型株の動きが鈍ったため、ボラティリティー重視の売買が新興市場銘柄に少し戻り、グロース市場の売買代金は前日までに比べて多くなった。
東証グロース市場250指数は小幅高で終了。終値は前日比0.72ポイント(0.11%)高の674.65だった。新興銘柄の上値を追う動きは限られた。指数は午後に上げ幅を縮小した。
グロース市場ではGENDA、JTOWERが上昇した。一方、サンバイオ、TKPが下落した。
値上がり銘柄数233、値下がり銘柄数306と、値下がりが優勢だった。
個別では、シャノン、かっこ、ジェイックがストップ高。ルーデン・ホールディングス、雨風太陽は一時ストップ高と値を飛ばした。メルディアDC、ジェイドグループ、ロジザード、ドリーム・アーツ、テクノロジーズなど11銘柄は年初来高値を更新。イオレ、農業総合研究所、INTLOOP、ジャパンM&Aソリューション、ウェルスナビが買われた。
一方、ITbookホールディングス、アミタホールディングス、ソフトフロントホールディングス、メディネット、総医研ホールディングスなど78銘柄が年初来安値を更新。海帆、コラボス、Welby、リビングプラットフォーム、Birdmanが売られた。
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