東証グロース市場は27日まで4日続伸しており、一旦利益を確定する売りが優勢となった。午前に前日比2%安まで下落し、午後はさらに下げ幅を広げた。松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは「新興市場の買い残のポジションは少なく、利益を確定する売りは続きにくいだろう。今後は5日移動平均(652.50)あたりの攻防になるだろう」と見ていた。
グロースCoreはともに下落。東証グロース市場250指数は5営業日ぶりに反落した。大引けは前日比15.66ポイント(2.30%)安の664.64だった。
市場関係者は「テクニカル的に数年ぶりの上昇局面を迎えており、上げはもう少し続く」との声が聞かれた。日銀が利上げの継続方針を示しており、国内金利の上昇は新興市場には重しとなるが、「現状では、むしろ米金利の低下傾向を好材料と捉えているようだ」と分析している。
グロース市場ではGENDAやタイミーが下落した。一方トライアルは上昇した。
値上がり銘柄数169、値下がり銘柄数389と、値下がりが優勢だった。
個別では、ドリコム、ビーマップ、ファンペップがストップ高。マーキュリーリアルテックイノベーターは一時ストップ高と値を飛ばした。トライアルホールディングス、博展、フルッタフルッタ、シェアリングテクノロジー、セーフィーなど15銘柄は年初来高値を更新。雨風太陽、ASJ、地盤ネットホールディングス、メドレックス、グローバルセキュリティエキスパートが買われた。
一方、アストロスケールホールディングス、QPS研究所、ジーエヌアイグループ、プレシジョン・システム・サイエンス、クリングルファーマが売られた。
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