東証グロース市場は、東証プライム市場の主力株に幅広い投資家の資金が向かうなか、新興株を積極的に物色する動きは限られた。足元では国内外で長期金利が低下しているものの、当面は金利が高止まりするとの見方が多い。相対的な割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)銘柄が中心の新興市場の重荷だった。
グロースCore、東証マザーズ指数はともに軟調。東証マザーズ指数の終値は前日比8.61ポイント(1.22%)安い699.48だった。
マザーズ指数は、取引開始直後はプラス圏で推移していたが、短時間でマイナスに転じた。個人の買いは大幅高となった半導体株などに向かいがちで「プライム市場へ資金が流出している」状態だった。
東証グロース市場ではビジョナルやフリー、アイスペースが下落した一方、JTOWERやサンウェルズ、GENDAが上昇した。
値上がり銘柄数148、値下がり銘柄数371と、値下がりが優勢だった。
個別では、ASJ、ロジザード、メドレックス、リニューアブル・ジャパンがストップ高。BeeX、ペルセウスプロテオミクスなど3銘柄は年初来高値を更新。デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、ファーストアカウンティング、スペースマーケット、GENDA、テックファームホールディングスが買われた。
一方、シリコンスタジオ、WACUL、ispaceがストップ安。ペルセウスプロテオミクスは一時ストップ安と急落した。テックファームホールディングス、カラダノート、サイエンスアーツ、ヘリオス、AnyMind Groupなど12銘柄は年初来安値を更新。JMC、Photosynth、キャスター、アララ、Birdmanが売られた。
目次
