値上がり優勢、運用リスクをとる動き

 
東証グロース市場は米長期金利の上昇一服を背景にした4日の米株高を受け、5日の日経平均株価が上昇するなか、新興株市場でも運用リスクをとる動きが優勢だった。
グロースCore、東証マザーズ指数はともに大幅高。東証マザーズ指数の前引けは前日比19.41ポイント(2.86%)高い697.21だった。マザーズ指数が日経平均や東証株価指数(TOPIX)を大幅に上回る株価パフォーマンスを見せている。マザーズ指数は前日までに大きく下落し、年初来安値圏にあっただけに買い戻しが強めに入っている様子。それでもまだ25日移動平均線から下方乖離率5%を小幅に割ったに過ぎない。米長期金利の上昇に短期的なピークアウト感が見られるなか、明日の米雇用統計が余程大きく上回らない限りは、目先はマザーズ指数のアウトパフォームが期待できそうだ。
 
東証グロース市場ではビジョナルやフリー、JTOWERが買われた一方、セルシードなどが売られた。
値上がり銘柄数431、値下がり銘柄数89と、値上がりが優勢だった。
 
4日に東証グロース市場に新規上場したキャスターは上場2日目の5日10時3分に公開価格(760円)の3.05倍にあたる2319円で初値を付けた。前場の終値は1870円だった。
 
個別ではBBDイニシアティブがストップ高。霞ヶ関キャピタルは一時ストップ高と値を飛ばした。セキュアヴェイル、くすりの窓口など3銘柄は年初来高値を更新。ライズ・コンサルティング・グループ、ロジザード、グローム・ホールディングス、Fusic、サンウェルズが買われた。
 
一方、キャスターが一時ストップ安と急落した。トランスジェニック、JIG-SAW、カラダノート、クリーマ、インターファクトリーなど36銘柄は年初来安値を更新。日本ファルコム、アジャイルメディア・ネットワーク、ラストワンマイル、イメージ・マジック、海帆が売られた。
 

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