値上がり優勢、見直し買い

 
東証グロース市場は日米の長期金利が低下するなか、相対的な割高感が薄れたとの見方からグロース(成長)株に買いが集まった。グロース株は金利上昇局面で苦戦が続いていただけに、米追加利上げの停止観測が広がったのをきっかけに見直し買いが入っている。
大型株の動きが鈍ったことで、個人の資金の一部は小型株や新興企業銘柄に向かい、グロース250は終日プラス圏で推移した。「日本株全体の水準が切り上がって信用評価損益率が改善し、個人の心理は上向いている」とされ、GENDAなど好材料が出た銘柄が素直に買われた。
株価指数の底打ちと歩調を合わせるように、グロース市場全体の商いは回復傾向をたどっている。ただ、この日は前日に比べて日中の値幅が小さく、売買代金も前日より少なかった。
 
東証グロース市場250指数は3日続伸した。終値は前日比12.74ポイント(1.79%)高い723.26だった。
 
東証グロース市場ではビジョナルやフリー、ウェルスナビが上昇した一方、弁護士COMやスマレジが下落した。
値上がり銘柄数335、値下がり銘柄数181と、値上がりが優勢だった。
 
個別では、ティアンドエス、Birdmanがストップ高。GENDAは一時ストップ高と値を飛ばした。エムビーエス、ジーエヌアイグループ、ペルセウスプロテオミクス、松屋アールアンドディ、ウェルスナビは年初来高値を更新。スポーツフィールド、BuySell Technologies、オキサイド、グリッド、フリーが買われた。
 
 一方、G-FACTORY、ビーマップが年初来安値を更新。アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、Welby、Waqoo、サンワカンパニー、アクアラインが売られた。
 

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