値上がり優勢、自律反発狙いの買い

 
東証グロース市場は前日に指数は16%近く急落し、11年6カ月ぶりの安値を付けていたため、朝方から自律反発狙いの買いが入った。午前に一時540台まで上昇したが、午後に指数の上値は重くなった。
信用取引で買った株式の含み損益の度合いを示す信用評価損益率は東証グロース市場の銘柄ベースで、マイナス42%台(5日時点)と追い証(追加担保の差し入れ義務)が発生する目安とされるマイナス20%を超えた。市場関係者は「新興市場では追い証が多発しており、信用買いを入れていた個人投資家が持ち高の解消売りを出したため指数は上値を追えなかった」と分析していた。
大阪取引所は9時前に、グロース市場250指数の先物が値幅制限に達したことから取引を一時中断する「サーキットブレーカー」を発動した。
 
グロース250とグロースCoreは大幅高。東証グロース市場250指数は4営業日ぶりに急反発した。終値は前日比48.77ポイント(10.06%)高の533.79だった。
グロース市場ではカバーやジーエヌアイが上昇した。一方、ペルセウスは下落した。

上がり銘柄数528、値下がり銘柄数57と、値上がりが優勢だった。
 
個別では、シンカ、Chordia Therapeutics、PostPrime、日本情報クリエイト、rakumoなど22銘柄がストップ高。D&Mカンパニー、サンワカンパニー、農業総合研究所、ソフトマックス、グローバルウェイなど23銘柄は一時ストップ高と値を飛ばした。クラダシ、キッズウェル・バイオ、モイ、カイオム・バイオサイエンス、リンクバルが買われた。
 
 一方、TWOSTONE&Sonsがストップ安。Welby、ペルセウスプロテオミクス、テクノロジーズは一時ストップ安と急落した。エムビーエス、Lib Work、イシン、ニッソウ、ハッチ・ワークなど94銘柄は年初来安値を更新。オキサイド、フーバーブレイン、サクシード、BTM、インティメート・マージャーが売られた。
 

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