値上がり優勢、米ハイテク株高を支え

 
東証グロース市場は前日の米ハイテク株高を支えに買いが優勢だった。もっとも、今週は8月の米消費者物価指数(CPI)の発表などを控えて米長期金利の先高観も根強い。金利上昇が逆風になりやすい高PER(株価収益率)銘柄が多い新興市場で積極的な買いは手控えられ、マザーズ指数も午後は伸び悩んだ。グロースCoreは小幅高。東証マザーズ指数の終値は前日比2.51ポイント(0.34%)高の738.56だった。
 
グロース市場では、インフォR、トライトが上昇した。一方、ビジョナル、BASEが下落した。値上がり銘柄数273、値下がり銘柄数234と、値上がりが優勢だった。
騰落銘柄数は値上がり銘柄数が値下がり銘柄数をやや上回った。「個人投資家の動きが活発だった」といい、グロース市場全体の売買代金は前日に比べて多かった。ただ、売買代金上位の顔ぶれは変わっておらず、「新しい動きはなく、短期筋が資金を回転させる動きが続く中でこの日はグロースに買いが向いた」との指摘もあった。
 
12日に東証グロース市場に新規上場したライズCGは公開価格と同じ850円で初値を付けた。終値は859円だった。
 
個別では、トラストホールディングス、アズーム、イメージ情報開発、アララ、ROBOT PAYMENTなど11銘柄が年初来高値を更新。ホープ、AeroEdge、アクリート、Welby、unerryが買われた。
 
一方、フィット、イメージ情報開発がストップ安。シャノンは一時ストップ安と急落した。データホライゾン、エッジテクノロジー、ワンキャリア、Amazia、窪田製薬ホールディングスなど22銘柄は年初来安値を更新。Globee、I-ne、東京通信グループ、ブロードエンタープライズ、海帆が売られた。
 

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