東証グロース市場はドル円相場が戻り歩調となる中で買いが優勢となり、東証マザーズ指数は反発した。ただ、全体には材料は少なく、商いは伸びなかった。
日銀が政策修正を見送るとの観測が広がる中、マザーズ指数は終始プラス圏で推移した。グロースCoreも反発。東証マザーズ指数の終値は前週末比4.68ポイント(0.61%)高い770.21だった。売買代金上位は上昇、下落ともに値幅を伴っている銘柄が多く、引き続き値動きに集まる状況は見られた。
もっとも、「個人も決算待ちになりやすかった」とされ、東証グロース市場の売買代金は6月上旬以来の薄商いだった前週末をさらに下回った。マザーズ指数の上昇幅は「自律反発の範囲」にとどまるなど、全体に盛り上がらない相場だった。
日経平均と比べマザーズ指数の上昇率は限られた。市場では「今週は日米欧の中央銀行が金融政策を決める会合が集中し、日本株全体が左右されやすい局面なので中小型の個別株に関心が集まりにくい」との声が聞かれた。
東証グロース市場ではビジョナルやフリー、カバーが上げた。一方、M&A総研やPAコンサルは下げた。
値上がり銘柄数280、値下がり銘柄数225と、値上がりが優勢だった。
きょう東証グロース市場に上場したトライトは公開価格(1200円)を下回る1133円で初値を付け、終値は876円だった。
個別では、メイホーホールディングスがストップ高。CINCは一時ストップ高と値を飛ばした。ジェイテック、LAホールディングス、パルマ、ユナイテッド&コレクティブ、ネットイヤーグループなど12銘柄は年初来高値を更新。サマンサタバサジャパンリミテッド、コンヴァノ、プログリット、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、バリューゴルフが買われた。
一方、ウェッジホールディングスが一時ストップ安と急落した。サンクゼール、ディー・ディー・エス、オンコセラピー・サイエンス、セルソース、モダリスなど10銘柄は年初来安値を更新。アイデミー、キューブ、ラストワンマイル、ブリーチ、Globeeが売られた。
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