東証グロース市場は、朝方買いが先行したものの、前週末の米半導体株の下落を背景に日経平均株価が軟調に推移したことで、新興市場でも次第に投資家心理の悪化を映した売りが優勢となった。
前週末に大きく上昇した銘柄の一角に「勢いに乗り遅れまいとするような買い」が個別に入り、前場のグロース250は小幅プラスで推移した。しかし、上値追いにつながる新規の材料はなく、後場に日経平均株価が下げ幅を広げると新興企業銘柄にも売りが出て、グロース250はマイナスに転じた。新興企業市場では前週末に上昇していた銘柄が多かったことで、上値の重さが見られると利益確定の動きも出やすかった。
グロースCoreは軟調。東証グロース市場250指数は反落した。終値は前週末比1.82ポイント(0.28%)安の638.90だった。
グロース市場ではアストロHDやフィスコ、フリーが下落した。一方、ハナツアーJやセルシード、フルッタは上昇した。
値上がり銘柄数334、値下がり銘柄数226と、値上がりが優勢だった。
個別ではセカンドサイトアナリティカ、ELEMENTS、ナイルがストップ高。レナサイエンス、セルシード、Green Earth Instituteは一時ストップ高と値を飛ばした。ソフトフロントホールディングス、総医研ホールディングス、グロービング、ライトワークス、サイバートラストなど9銘柄は昨年来高値を更新。クラスターテクノロジー、visumo、ヘリオス、MFS、AViCが買われた。
一方、タスキホールディングスがストップ安。Heartseedは一時ストップ安と急落した。シルバーエッグ・テクノロジー、GA technologies、サークレイス、ファーストアカウンティング、KIYOラーニングが売られた。
