東証グロース市場は、日経平均株価の上げ幅が一時600円を超えるなか、個人の投資家心理が改善して新興株にも買いが波及した。
市場では「このところ新興株への売りが続いていたため、きょうは自律反発の買いが入ったに過ぎない」との冷静な見方もあった。
グロース250は反発。グロースCoreは続落。東証グロース市場250指数の前引けは前週末比5.32ポイント(0.77%)高の696.36だった。同日午前の東証グロース市場250指数は前週末5日に年初来安値(685.90)を一時下回った。
グロース市場ではQPS研究所が一時制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われたほか、ソラコムが上昇した。一方、カウリスや海帆は下落した。
値上がり銘柄数300、値下がり銘柄数219と、値上がりが優勢だった。
きょうグロース市場に上場したイタミアートは午前に公開価格(1600円)を400円(25.00%)上回る2000円で初値を付け、前引け時点では初値比271円(13.55%)安い1729円となった。
個別ではQPS研究所、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、ギックスがストップ高。アジャイルメディア・ネットワークは一時ストップ高と値を飛ばした。ユナイトアンドグロウ、クオリプス、リアルゲイト、トラース・オン・プロダクト、ジャパン・ティッシュエンジニアリングなど6銘柄は年初来高値を更新。キャスター、アイビス、データセクション、フィードフォースグループ、サイバー・バズが買われた。
一方、ティアンドエス、サインド、エッジテクノロジー、プロパティデータバンク、カオナビなど19銘柄が年初来安値を更新。yutori、TORICO、キューブ、シーユーシー、売れるネット広告社が売られた。
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