東証グロース市場は4日の自民党総裁選で積極財政を掲げる高市早苗前経済安全保障相が選出され、日経平均株価が大幅高となる中、新興株市場でも投資家心理の改善を映した買いが優勢だった。サイバーセキュリティーや宇宙開発関連の銘柄が買われ、指数を押し上げた。
市場関係者からは「指数の上げ幅は日経平均株価に比べて小さいが、宇宙・防衛やサイバーセキュリティー関連などを中心とした政策関連銘柄に物色が広がった」との指摘が出ていた。
東証グロース市場250指数は続伸した。終値は前週末比20.66ポイント(2.83%)高の751.80だった。グロース250とグロースCoreは大幅高。
グロース市場ではアストロHDやMTGが上昇した。一方、タイミーやバイセルは下落した。
値上がり銘柄数389、値下がり銘柄数184と、値上がりが優勢だった。
6日に東証グロース市場に新規上場したムービンは9時43分に2502円で初値を付けた。終値は2520円と初値を上回った。
個別ではアストロスケールホールディングス、Heartseed、ZenmuTech、モブキャストホールディングス、FFRIセキュリティなど8銘柄がストップ高。Fusic、ACSLは一時ストップ高と値を飛ばした。光フードサービス、D&Mカンパニー、WOLVES HAND、セキュアヴェイル、エクサウィザーズなど13銘柄は年初来高値を更新。ビーマップ、QPS研究所、シーユーシー、ブルーイノベーション、サイバーセキュリティクラウドが買われた。
一方、インテグループ、ROXX、ユナイテッド、海帆、GMOプロダクトプラットフォームなど9銘柄が年初来安値を更新。Will Smart、アディッシュ、ワンダープラネット、ASJ、キッズスターが売られた。
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