値上がり優勢、投資家心理が改善

東証グロース市場は、前週末7日発表の3月の米雇用統計を受けて米景気への過度な懸念が後退し、投資家心理が改善。新興株市場に資金が流入した。マザーズ指数やグロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は上昇してスタート。その後は上げ幅を縮小して上値の重い展開となっている。
 
米長期金利は3.4%台まで上昇、12日に消費者物価指数(CPI)、13日に卸売物価指数(PPI)が発表されるため、同指標に対する警戒感がくすぶっている。そのほか、4月末にかけての新規株式公開(IPO)投資に備えた換金売りや資金確保の動きは引き続き需給面で新興株の重しになったか。前引け時点での東証マザーズ指数は1.13%高、東証グロース市場Core指数は0.54%高となった。
ソニーG傘下企業のネットワークサービスのパートナーになったと発表したヘッドウォータースが上昇。サイフューズが買われた。一方、ビジョナルやM&A総研が売られた。
値上がり銘柄数327、値下がり銘柄数154と、値上がりが優勢だった。
 
個別では、フィット、かっこ、ログリーがストップ高。サイフューズは一時ストップ高と値を飛ばした。ASJ、サンクゼール、ユニフォームネクスト、ネットイヤーグループ、ビーブレイクシステムズなど17銘柄は年初来高値を更新。旅工房、リニューアブル・ジャパン、エクスモーション、ヘッドウォータース、SKIYAKIが買われた。
 
 一方、サンワカンパニー、メディア工房、ココナラ、ビジョナル、Kudanなど15銘柄が年初来安値を更新。エーアイ、Fusic、トランザクション・メディア・ネットワークス、INFORICH、メイホーホールディングスが売られた。
 

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