東証グロース市場は6月以降の上昇基調による買いへの安心感に加え、配当金で投資家の手元資金に余裕が生まれ新興市場も物色されている。グロース指数は5月下旬の取引時間中に600ポイントを割り込むなど下落傾向にあったが、6月以降上昇。底値とみた投資家が買い戻しに回っているとみられる。配当金による再投資も相場を下支えし、5月14日以来の水準まで回復した。新規公開銘柄の人気が他のグロース株にも波及しているようだ。
グロースCore0は上昇。東証グロース市場250指数も3日続伸した。終値は前日比7.78ポイント(1.20%)高の655.08だった。
材料の出た個別銘柄への買いも上昇に弾みをつけた。ファンドによる大量保有が明らかになったライフネットは上昇率が12%を超え、1銘柄で指数を2.3ポイント押し上げた。
グロース市場ではカバーやエレメンツが上昇した。一方、インテGやクオリプスは下落した。
値上がり銘柄数299、値下がり銘柄数245と、値上がりが優勢だった。
個別ではChordia Therapeutics、WOLVES HAND、PostPrime、キャンバス、サンバイオなど7銘柄がストップ高。レジル、MFS、トランスジェニック、サンワカンパニー、トラストホールディングスなど19銘柄は年初来高値を更新。雨風太陽、AHCグループ、ライフネット生命保険、D&Mカンパニー、ワンダープラネットが買われた。
一方、ステムリムが年初来安値を更新。グッドスピード、学びエイド、ジェイック、バルテス・ホールディングス、WASHハウスが売られた。
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