値上がり優勢、好地合いを背景に買い

東証グロース市場は株式相場全体の好地合いを背景に買いが優勢になった。米連邦公開市場委員会(FOMC)がハト派的との印象が広がったことは、相対的にバリュエーションの高い新興企業銘柄には追い風になった。日本株全体が水準を大きく切り上げる中、個人投資家の動きも活発化し、グロース市場全体の売買代金は伸びた。
この日は、「トライアルHDなど新規上場銘柄がにぎわったことが、グロース市場全体の代金をいっそう押し上げた」との見方もあった。トライアルHDはディスカウントストア運営という業態で、それほど話題性のある業態ではないが、「市場心理が上向いており、IPO銘柄も好スタートを切っている」という。
グロースCore、グロース250はともに堅調。東証グロース市場250指数の終値は前営業日比9.73ポイント(1.30%)高の755.80だった。
グロース市場ではQPS研究所やエレメンツが上昇した。一方、ヴレインSやKudanは下落した。
値上がり銘柄数321、値下がり銘柄数202と、値上がりが優勢だった。

きょうグロース市場に上場した2銘柄はいずれも初値を下回る水準で取引を終えた。トライアルは公開価格(1700円)を30.29%上回る2215円で初値を付けた。終値は初値比15円(0.67%)安の2200円だった。STGは公開価格(1920円)を1295円(67.44%)上回る3215円で初値を付けた。終値は初値比35円(1.08%)安の3180円だった。
 
個別では、ファーストアカウンティング、イーエムネットジャパンがストップ高。QPS研究所、ACSLは一時ストップ高と値を飛ばした。ボードルア、フレクト、Finatextホールディングス、ライフネット生命保険、笑美面など7銘柄は昨年来高値を更新。アルファクス・フード・システム、Chatwork、ヘリオス、ネットスターズ、メイホーホールディングスが買われた。
 
 一方、データホライゾンが昨年来安値を更新。VALUENEX、テクノロジーズ、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、メディア工房、TWOSTONE&Sonsが売られた。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次